胃潰瘍・十二指腸潰瘍
胃・十二指腸潰瘍の代表的なものは消化性潰瘍であり、自身の胃液によって胃の粘膜を食べ物と同じように消化してしまい、部分的に組織が欠損した状態をいいます。
原因としてはヘリコバクター・ピロリ菌感染、ストレスなどがあげられます。
胃潰瘍の7~8割、十二指腸潰瘍では9割以上がピロリ菌の感染によるもので、現在では潰瘍の最大の原因と考えられています。
当院で胃カメラ(胃内視鏡検査)を実施した結果潰瘍が見つかった方は必要に応じてピロリ菌の検査も実施しております。
また非ステロイド系抗炎症薬(解熱鎮痛消炎薬)の長期にわたる連用も原因の一つです。
胃・十二指腸潰瘍の治療法は服薬、ピロリ菌の除菌などがありますが、あわせてストレスを減らすような生活習慣、胃に負担のかからない食事を心がけることも大事です。
暴飲暴食をしないよう胃にやさしい毎日を過ごしてくださいね。
「病院の実力 がんに克つ」(読売新聞社)の「経鼻内視鏡検診・ピロリ菌除菌治療特集」のページに、当院が掲載されています。
嘔吐下痢症
寒くなると風邪と共に多くなるのが嘔吐下痢症。
「ロタウイルス」「ノロウイルス」「アデノウイルス」などのウイルスに感染し、胃腸の粘膜について増殖するため胃腸が炎症を起こし、激しい嘔吐や下痢を繰り返します。
11月頃から患者数は増加しはじめ、12~翌年1月が発生のピークになる傾向があるようです。
嘔吐や下痢が続くと身体から水分と電解質が急速に失われ脱水症状になりやすく、危険な状態になることもあります。
電解質が含まれているスポーツドリンクなどでこまめに水分を補給することが必要ですが、飲み物を受け付けないような状態であればクリニックで点滴治療を受けることをお勧めします。
便や嘔吐したものの中でもウイルスは増殖しているので、処理は慎重にする必要があります。
トイレのドアノブなどからでもうつることがあるのでこまめな手洗いが重要です。
これからの季節手洗い・うがいはかかさず実行するようにしましょう。
内視鏡の洗浄について
皆さんからいただくご質問に1つお答えします
「胃カメラや大腸カメラって洗ってるの?」
「どうやって洗ってるの?」
前の方の検査が終わってすぐ呼ばれると「んん??まさか????」
と思われる方も中にはいらっしゃるようですが、そのような危険なことは一切しておりません!
もちろん完璧に洗っていますよ。
まずカメラは複数台ありますので次々と検査が可能です。
検査が終わるとすぐに手洗いし、その後洗浄機にセット。
完全に殺菌される薬剤を使用して内部・外部共にしっかりと洗浄します。
洗いあがると拭きあげて次の検査へ、そしてまた洗浄と毎日繰り返されています。
ですので安心して検査を受けてくださいね。
アニサキス
夏に盛り上がった翌朝突然胃に激痛が走ったら…
アニサキスの仕業かもしれません!
アニサキスはアジ・サバ・イワシやイカなどの魚に寄生しているのでお刺身など生で魚を食べる習慣のある日本人は他の国の人と比べて感染率が高くなっています。
通常50~60度の過熱、あるいはマイナス20度以下の冷凍保存をすれば死滅するので焼き魚にしたり冷凍処理されている魚を買えばまず危険性はありません。
また釣りたての魚の場合は内臓にいるので取り除いてお刺身にすると安全なようですが死後1~2日後は内臓から身へと移動するので危険。
当院でも胃カメラでアニサキスを発見・除去して先程までの苦しみが嘘のように元気に帰って行かれる方もいらっしゃいます
楽しい夏を過ごせるよう充分に気をつけてくださいね。
和樂に掲載されています
和樂8月号(小学館)に当院が掲載されています。
ぜひご覧になってくださいね!
病院の実力に掲載されています
読売新聞社から発刊されている「病院の実力」に、
鼻からの胃内視鏡(胃カメラ)を実施している病院として掲載されています。
ヘリコバクター・ピロリ菌
日本人の約半数6000万人がピロリ菌に感染していて55歳以上の方は約8割の確率で感染していること、陽性の方は胃の中に数億から数十億の菌が存在することご存知だったでしょうか?
胃がんでの死亡率は男女ともに世界一の日本、その原因の一つであるピロリ菌の検査・除菌も当院で行っております。
胃カメラを実施して胃潰瘍、十二指腸潰瘍が認められた方は保険適用ですが、その他の方は検査・除菌ともに自費診療となります。潰瘍がなくてもピロリ菌が陽性の方も大勢いらっしゃいますので、家庭内感染がほとんどといわれる今、ご自分やお子さんお孫さんの健康のためにも一度検査されてはいかがでしょうか。
IBS(過敏性腸症候群)について
通勤・通学途中の車内、大事な試験や会議の前など、緊張した時に急におなかが痛くなったり下痢になるということはありませんか?
このような症状を繰り返すようなら、「IBS(過敏性腸症候群)」かもしれません。
IBSとは、腸に特別な異常が見つからないのに腹痛や腹部不快感を伴う、下痢や便秘などの便通異常が慢性的に繰り返される疾患のことです。
日本では人口の10~15%が罹患していると考えられ、男性では下痢型、女性では便秘型・混合型が多いことがわかっています。
通勤は毎日のことだから困る…
大事な試験で力が発揮できない…
精神的なものだからとあきらめてはいけません。
日常生活に支障を及ぼさないようにコントロールすることが可能です。
この症状で困っている!という方はぜひご相談ください。
逆流性食道炎について
胃の不調を訴え、カメラ(胃内視鏡)で検査をすると逆流性食道炎がみられる場合があります。
様々な原因により胃酸を中心とした胃内容物が食道へ逆流することによって起こります。
次のような症状はありませんか?
- 胸やけがする
- おなかが張る
- 食後に胃がもたれる
- 喉のヒリヒリ感がある
- 食事の途中で満腹になってしまう
- 胃酸が上がってくることがある
- ゲップがよく出る
- ものを飲みこむとつかえる感じがする
いくつかあてはまるものがある方は逆流性食道炎の可能性があります。
本来はきんちゃく袋の口のようにギュッとしまっている食道と胃の接合部が緩み、逆流することによって上記のような症状が発生します。
また、横になっていると胃酸が逆流しやすいので夜寝るときに胃が痛むという方ももしかしたらそうかもしれませんね。
食事については、
- 胃酸の分泌を促進するものは控える
- 夜遅くに食事をとるのは控える、または軽食にする
- 食後すぐに横にならない
といったことが注意点になります。
胃カメラ(胃内視鏡)で検査をするとはっきりと診断でき、適切なお薬で治療できますので気になる方はご相談ください。
大腸内視鏡について
排便の際に血が混じった、便秘や下痢が続く、おなかの張りが気になるという方は一度大腸の内視鏡検査を受けることをお勧めします。
検査の手順を簡単に説明しますね。
まず検査の2日前までに受診して検査食や下剤を持ち帰ります。
検査前日は朝からおなかに残りにくい食事を摂ります。
こちらではボンコロン食というレトルトになった3食入りのものをお持ち帰りいただいてます。
就寝前に目薬ほどの量の小さな下剤を飲みます。
当日は朝から自宅もしくは当クリニック内で2リットルの下剤を1~2時間かけて飲みます!
おなかが空いているからと言って一気飲みしてはいけません
徐々に浸透させていくことによって効果が高まります
個人差はありますが飲み終えて1~2時間でおなかの中がすっかりきれいになったら検査開始
あとはまな板の上の鯉になったつもりで大ベテランの先生にお任せください(笑)
先生の説明を聞きながら腸内をぐんぐん進んでいく様子が画面で確認できますよ
ポリープが見つかった場合はご希望によりその場での治療も可能です。
お電話での予約もできますし、ご質問などがありましたらお気軽にご相談くださいね。
口からの胃カメラ(経口内視鏡)
最近鼻からの胃カメラの人気に追いやられ気味な口からの胃カメラですが、そんなに嫌わないでください(笑)
鼻腔が狭い方や、従来からある経口内視鏡のほうが安心だ、と言われる方もいらっしゃいます。
そんな時にはご希望により、鎮静剤を使って少しウトウトした状態で検査を受けることができるのです。
当クリニックには検査の後少し休んでいただくためのスペースがありますので、そちらで休憩してからのお帰りとなります。
ほとんどの方は検査中のことを覚えていらっしゃらないので、
口からなのにこんなに楽!?
と言われることが多いですね。
ご希望の方はぜひご相談ください。
「鼻からの胃カメラについて」
こんにちは。
今週からいよいよ春に向かって暖かくなるみたいですね
だけどまだ寒いかも~
春といえば健診の季節(笑)!ということで今日は鼻からの胃カメラについてちょっとお話。
胃カメラと言えばやっぱり苦しいイメージがありますよね。なので二の足を踏んでしまう…
そんな方にお勧めなのが「鼻からの胃カメラ!」
これはおえっ!となる舌の奥の部分を通らず胃の中に入っていくので、ほとんどの方が苦しまず検査されています。また口を通らないため検査中に画面を見ながら先生と会話もできてしまいます。
「こんなに楽なら早く検査すればよかった」
と言われる方も多数。個人差はありますが口からより負担は少ないようですね。
胃カメラの検査をしたいなと思ってらっしゃる方は一度体験してみては
はじめまして
幕張胃腸クリニックは内視鏡専門医で、胃内視鏡検査(胃カメラ)と大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を毎日実施しております。
大学病院や総合病院では数カ月待ちとなる検査も、ご希望に合わせて数日中に実施できます。
また胃・大腸の検査を同日に行うこともできますのでお忙しい方はご相談くださいね。
よく「風邪でも診てもらえますか?」というご質問をいただきますが、もちろん一般内科の診察もやっております。
レントゲンや超音波検査の設備もあり、人間ドック・各種健康診断(千葉市・その他一般・雇用時など)も実施しております。
ぜひご利用ください。